搾取される関係
「仲が良い」にもいろいろある。
一緒にいて楽しい人。
一緒にいて面白い人。
一緒にいて安らぐ人。
どれも素敵だけど、その中に
実は「搾取される関係」の人はいないだろうか。
一緒にいて自分ばかり搾取されていると感じる人。
一緒にいて楽しい、嬉しいときもあるけど、それをくらいの頻度で嫌な気持ち、悲しい気持ちにさせてくる人。
もちろん、人間関係なので、一緒にいて傷ついたりショックを受けたり、こちらから妬んでしまったり、そんなときがあって当然だ。
けれど、その人と会って、モヤモヤした気分で帰ることが頻繁にあるなら要注意だ。
いつもその人の行きたいご飯やさんに行って、私は遠慮して「何でもいいよ」と言ってしまう。相手も分かっていながら、「今日は○○の好きなものでいいよ」と言ってくれない。
いつもその人ばかり話している。マウントをとられている気がする。私の話はあまり真剣に聞いてくれない。
気まぐれに連絡してきて、返事をすると、それに対するレスポンスが極端に遅いときや、既読無視をされることがある。
あげればきりがないが、上記を見て「あっ、」と思った人はいただろうか。
たぶん「あっ、」となったあなたは、心が綺麗で優しいので、搾取されていることに気づいてなかったのかもしれない。
気づかないなら気づかないでいいし、「でも平気~気にしないなぁ」という人もいるだろう。
それならバッチグーである。←
けれど、楽しかったと思ったら急に悲しませられたり、振り回されてる、適当に扱われてる、大切にされてない、と感じることが何度もあるなら、きっとそれは「搾取される関係」の人だ。
だから、縁を切れ!ということではない。決して。
搾取されるのに、悲しくさせられるのに、その人と遊ぶのはやはり何かその人に魅力があって面白いところがあるからだろう。相性が合うとか。
けど仲良しと思っている友達に振り回されて悲しむのは疲れるし、自分がすり減るので、
「この人はそういう人(搾取される関係の人)なんだ」
とあらかじめ割りきって接することをおすすめしたい。
一緒におしゃべりして共通の趣味で盛り上がって、その時楽しければもちろんいいけれど、何か辛くなることをされた、言われたときは、
「この人はそういう人だから」
と納得できるから。
楽しいときだけ一緒に楽しめばいい。
それに、大抵、「搾取される関係」の人は基本いつでも自分中心なので、あなただけじゃなくて誰に対してもそうなのだ。
(まれに、恋人にだけ、家族にだけは尽くすというタイプもいるが、それは自分に強く結び付いた人にだけ優しくするという意味で結局は自己中心的なのだ)
だから、その人は言うことを聞いてくれるあなたをある意味都合のいい存在として離さないのだ。
その人をよく観察してみると、あなた以外にそんなに深く付き合っている人はいないのでは?
だからまぁ、そんな人もいるんだと割りきって。
一番よくないのは、そのような人とずっといると自分がダメな気がしてくることがある。
もし今、何かで落ち込んで、劣等感であったり自己嫌悪に陥っている人がいたら、自分を取り囲む環境を今一度思い出してほしい。
人を悪くするのは、9割方環境だ。
中でも人間関係は大事だ。
いつもマウントをとってくる人はいないだろうか。
世話を焼くふりをして、良いように使われていないだろうか。
あなたが落ち込んでるのはあなたに原因があるわけではない。
逃げれる環境なら逃げていいし、
そこまではダメージくらってないなら、環境に要因があることだけ認識しておくだけでも全然違う。
あなたを大切にしてくれる人のことを想おう。大切にしよう。